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大仁会長、アギーレ監督ら八百長告発受理で会見。アジア杯中は封印も「重く受け止める」

text by 編集部 photo by Getty Images

大仁 邦彌
日本サッカー協会の大仁邦彌会長【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)の大仁邦弥会長は15日、日本代表のハビエル・アギーレ監督が関与していたとされるリーガ・エスパニョーラの八百長問題に関して、検察の告発をバレンシア裁判所が受理したという報道を受けて会見を行った。

 大仁会長は、今回の報道について「正式なものかスペインサッカー協会に問い合わせたが、まだ確認は取れていない」とした上で、「報道の経緯から考えるとほぼ確定であると想定した」とJFAの見解を述べた。

 しかし、日本代表はアジア杯を戦っている最中。それだけに「連覇を目指して集中して戦えることを最優先すべきだろうということになった。アジア杯開催中は、この件に関しては封印したい」と語った。

 そして、アギーレ監督の処遇については「まだ決めていない」ということを強調しつつ、大会後には「告発が受理されたことについて協会の考え、対応を説明する」と報告した。

 自身の心境については「受理されないことを願っていたが、受理されたことは残念」とし、「重く受け止めなければいけない」と、厳しい姿勢で対応に臨むことを示唆した。

 また、会見には同協会法務委員長の三好豊弁護士も同席。

「昨年12月15日に出された検察当局からの告発がバレンシアの予審裁判所に受理された。受理されたことによって正式に調査を開始するということ。あくまでも起訴されているわけではない」と今回の告発の経緯と今後の流れを説明した。

 日本とスペインでの司法の流れの違いについては「日本では検察が起訴をすればほぼ確実に有罪になるがスペインはそういう制度ではない」という。

 告発の受理によって正式な捜査が開始され、その結果、起訴されたことによって裁判が始まった場合に有罪になる確率は「スペインの専門家にも聞いたが、ケースバイケース。スポーツでの八百長はスペインでも初。確率ははっきり言えない」と、前例のない事態であることから、予測は難しいことを明かした。

 16日にはイラクとのグループステージ第2戦を控える日本代表。連覇へ向けた戦いに指揮官の過去が影響を及ぼすことになれば、協会の責任は大きいと言える。

【了】

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