アンダー世代の活躍は目立っているが…
北朝鮮は常に興味深い話題を生むが、ピッチ上の話題を生むことは少ない。
仁川アジア大会決勝の韓国戦後に審判団に過度な抗議をしたユン・ジョンス監督の1年間にわたる資格停止処分は、前任を務めたチョ・ドンソプ監督のアジア杯直前の復帰を呼んだ。チームは3試合の出場停止処分を受けたリ・サンチョルを含む、フル登録より1人少ない22人でオーストラリア入り。
得点の鍵である水原三星ブルーウィングスのチョン・テセは不可解にもメンバーを外れた。
チョ監督は水曜の夜、チームが2連敗してもメンバー選考について非を認めなかった。
「アン・ヨンハやチョン・テセを選出しなかったことが間違いだとは思っていない。これは我々の決定だ」
チョルリマ(千里馬=北朝鮮代表の愛称)はアンダー世代の大会でしばしば好成績を残しており、14年のアジア大会で準優勝、U-19アジア選手権では2位、U-16アジア選手権で優勝。しかし、ここ数年の功績をフル代表に移行させることに苦労している。
【次ページ】懸命に走り回るだけでは勝てない