ミドルでの得点にも期待
11月のホンジュラス(豊田)・オーストラリア2連戦の際には「理想とするのはシャビ・アロンソ(バイエルン)とかピルロ(ユベントス)とか、ああいうふうにゲームを組み立てられて、なおかつ彼ら以上に守備力のある選手。それはパーフェクト」とコメントしていたが、その高みを追い求める姿勢はアジアカップでも変わらない。
「それを言ったら完璧な選手になってしまうんですけど、今、あのポジションで出ていても『もっともっとやってかなきゃ』とか『自分の中でもう少しこうして行った方がいいんじゃないか』って思うところが沢山あるんで。
まだあそこのポジションやってそんなに時間が経ってないので、手探りな部分もありますけど、もう少し自分もプレーの精度が上がっていけばいいと思います」と1戦1戦、プレーにキレと鋭さが生まれていくように努めているという。
イラクはある意味、自分自身の最初のテストとしては格好の相手。そこをクリアできなければ、オーストラリアや韓国といったアジアの強豪国を倒す領域はもちろんのこと、世界トップと互角に対峙することなどできない。
日頃からドイツで世界基準を体感している長谷部は「アジアレベルとの確固たる違い」を示す必要がある。
4年前の前回大会では、第2戦・シリア戦で先制点を叩き出している。ただ、その試合以来、彼には4年間ゴールがない。そういう意味でも今回は守備に貢献しつつ、合宿から精力的に取り組んできたミドルでの得点にも期待が高まる。
主将として尊敬を集める長谷部の得点は、心理面でも日本を優位な状況に導いてくれるはずだ。
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