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日本代表 10年前

ピルロ級のゲームメイクに守備力も。高み目指す長谷部、「アジアレベルとの確固たる違い」示せるか

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「自分たちの適応、応用力が求められる」

 相手の基本布陣が4-2-3-1ということで、日本が4-3-3を採る場合には、アンカー・長谷部の両脇のスペースを使われる可能性がより高まる。11月のオーストラリア戦(大阪)では前半途中から4-2-3-1に布陣変更して流れをガラリと変えることに成功したが、そういう臨機応変な対応が選手たちにも求められる。

「試合の中でうまくいかなかったら変化を加えたりはすると思うし、それは11月もやっていることなんで。試合の中で監督とも話していますけど、自分たちでうまくはまってないなと思ったら、自分たちで考えて変えていいっていうふうには言われています。

 一度変えてまたうまくいかなかったり、逆に相手が変えて来たら自分たちがやり直せばいい。そこは自分たちの適応、応用力が求められるところ。そういうところをうまくやっていければ、チームがまた一歩、成長するのかなと思いますね。

 ただ、この前のイラクの試合を見る限りだと、オーストラリアが前から来たのに比べると、どちらかというと引いてくる可能性が高いと思う。もちろん相手の出方もあると思いますけど」と長谷部は自らイニシアティブを取って、チームが最も機能する形を瞬時に判断していく覚悟を持って、イラク戦に挑むつもりだ。

 今季のフランクフルトでは4-1-4-1のアンカーを任されることが多いため、アギーレジャパンの4-3-3のアンカーにも取り組み始めたばかりとしてはうまくはまっている印象だ。

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