ブリスベンのサンコープ・スタジアム【写真:Getty Images】
日本代表は16日にオーストラリア・ブリスベンでイラク代表と対戦する。アジアカップ・グループステージ突破をかけた大事な試合で思わぬ敵がアギーレジャパンの前に立ちはだかるかもしれない。
それは試合会場となるブリスベンのスタジアム。実は、ピッチコンディションがあまり良くない。亜熱帯に位置し、雨の多い地域であることも理由に挙げられる。
13日、シドニーでオマーンを下したオーストラリア。試合後、同国のトミー・オアーはこのスタジアムについて質問がおよぶと、「かなり酷い。注意を払う必要がある」と回答。同選手はかつてこのスタジアムを本拠地とするブリスベン・ロアーに在籍していた。
オーストラリアはアンジ・ポスタコグルー監督が就任して以降、ショートパスでつなぐスタイルも取り入れている。グループステージ第3戦はブリスベンで戦うため、ピッチコンディションは気になるところだったのだろう。
同スタジアムでは14日に中国対ウズベキスタンが行われたが、グラウンダーのパスはスピードが殺され、ロングボールはバウンドが伸びる印象だった。芝がはげている場所もいくつかあった。
2試合続けてブリスベンで試合を行った中国のアラン・ペレン監督は「前回よりピッチコンディションは良くなっているか?」との質問に「別に。全く変わっていない」と素っ気なく回答。満足していない様子だった。
ただ、“劣悪”とは言い切れない要素もある。ピッチに最も近い位置にいるカメラマンによれば、「日本のよりも芝が太い印象。水はけは非常に優れている。そのためではないか」と語る。突然の雨でも水たまりができる事態は避けられそうだ。
果たしてこのピッチコンディションは、日本にとって吉と出るのか、凶と出るのか。得意のショートパスでのパスワークが制限されてしまう可能性は限りなく高い。グループ最大の難敵・イラクを前に思わぬ敵にも対処しなくてはならなくなった。
【了】
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