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日本代表 10年前

英国人記者がアジア杯序盤を総括。チーム間の格差と向上しないレフェリング

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

論点を残した佐藤主審のジャッジ

 また、本田圭佑を含む一部の人々を気にさせるものがレフェリングだ。

 日本人審判の佐藤隆治氏は、火曜の試合で興味深い出来事に遭った。レッドカードの議論にもならない、アフメド・ムバラクが犯したティム・ケーヒルへのエリア内でのファウルに笛を吹き、マーク・ミリガンが決めたゴールよりもわずかに反則の方が早かったため、オーストラリアにPKを与える判定を下した。

 ミリガンはPKで再び得点することが出来たが、佐藤はさぞ安堵していたに違いない。

「この種のことは起こりえる。私はボールを合わせることに集中していたため、問題のシーンすら見ていなかったよ」と、冗談まじりで彼をとがめようとはしなかった。

「私がもしPKを外していたら、おそらくかなり文句を言っていたと思う。彼は会場の雰囲気によって少し興奮状態だったのかもしれない。試合自体はうまく進んでいたため、それ以外のレフェリングは問題なかった」

 試合のバランスに多少の論点を残したが、数日間はフェアに裁かれる試合が行われることを願う。

【了】

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