全ての参加国が同じレベルで争えず
2015年のアジアカップはここまで10試合(※13日時点)を消化したが、まだ始まったばかりとは思えないほど様々なこと起こっている。
イラン対バーレーンやUAE対カタールの衝突も興味深いが、より明確なのは強者と弱者の間に大きなへだたりがあることだ。
ここまでのグループリーグでは全ての試合で勝者が生まれ、ほとんどのゲームでかなりの差があった。日本対パレスチナはその典型であり、オーストラリアもまた1次リーグ突破をなんなく達成できた。
全てが順風満帆ではないものの、“サッカルーズ(オーストラリアの愛称)”がオマーンに4-0と勝利した火曜日の夜、マルク・ブレッシャーノは試合の難しさを主張する。
「優勝候補は常に勝利するもの」と前置きするアル・ガラファ所属の彼は「しかし確実ではない。試合のあらゆる場面で何かが起こりえるし、ピッチ上での個人戦だって絶対ではない。アジアでの戦いにも高い競争力は存在する」と語った。
オマーンとの試合でゴールを決めたマット・マッケイは、チームはますます洗練されていくと信じている。
「最初は警戒して慎重な立ち上がりになった。多くの場面で試合を支配できていたが、決勝トーナメントに入ってからはさらに気を引き締めて戦う必要がある」と試合後に語った。
浦和レッズに過去所属したマシュー・スピラノビッチも大会が進むにつれて勝利が難しくなっていくと感じている。
「チームはゆっくりとそれに対応しているが、次の数試合はその違いに直面することになると思う」
スタジアム・オーストラリアで得点を決めたマーク・ミリガンもJリーグでのプレー経験があり、全ての参加国が同じレベルで争っていないことを認めた。
「こういった大会では短期間の移動が強いられる。距離の長さにもチーム間で違いがあるため、様々な要素が結果に反映する。我々は今のところ順調だと思う」