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岡田、大木、吉武、眞藤…。今治の『育成メソッド』構築へ、アマクラブに集結する強力布陣

FC今治―。愛媛県今治市をホームタウンとする四国リーグのに所属するアマチュアサッカークラブの名前だ。サッカーファンにはあまり馴染みのないクラブが、今大きな注目を集めている。

text by 寺下友徳 photo by Tomonori Terashita

「日本サッカー育成3トップ」、今治に降り立つ

岡田今治、超強力布陣で『メソッド』構築へ
FC今治・木村孝洋監督と吉武博文トレーニングメソッド部長・眞藤邦彦アドバイザー・大木武アドバイザー【写真:寺下友徳】

 昨年11月に元日本代表監督、岡田武史氏(58歳)のオーナー就任により大きな注目を浴びた四国リーグ所属のFC今治。年が明け、トップチームが2015年の練習始めを目前にした午前9時前、瀬戸内海から今治市桜井海浜ふれあい広場サッカー場に吹く風が突然、緊張感を帯びたものへと変化した。

 その原因はこれまでJ1広島、J2岐阜などの監督を務め、今季からFC今治監督就任3年目を迎える木村孝洋氏(57歳)が見学者として迎えた「育成3トップ」によるもの。いずれもこれまで日本サッカーの育成メソッドを担っていた3名がいっぺんに愛媛県今治市に降り立ったのだ。

 ではその3人とは誰なのか? 順に紹介しよう。

 まずは大分県出身の元U-17日本代表監督の吉武博文氏(54歳)。2011、2013年にはFIFAU-17W杯で指揮を執り、特に2011年にはFW南野拓実(C大阪→レッドブル・ザルツブルク)、MF中島翔哉(FC東京)、日本代表のDF植田直道(鹿島)など個性あふれるタレントを操り、王国ブラジルに2-3と惜敗でのベスト8。

 1月12日の報知新聞紙上において「トップチームから育成まで一貫した強化に関わるFC今治の役職に就任濃厚」と報じられていた育成年代のスペシャリストが早くも動いた格好である。

 続いては広島県出身、昨年までJFA指導者養成ダイレクターを3年間務めた眞藤邦彦氏(61歳)。いわば、日本サッカーにおける指導者養成部門のトップが四国リーグの練習を見にやってきたのだ。

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