“In Ange we trust.”
試合後のポスタコグルー監督は「結果にはとても喜んでいる。選手たちは皆、素晴らしい出来だった。とても集中して、惜しまず懸命なプレーを続けた。サッカーの質も、タフな相手に対して試合開始1分からずっと素晴らしいものだった」と、この日の出来には満足そうな様子を隠さなかった。
好調な攻撃陣の陰に隠れてしまいがちだが、この日のDF陣も大きなピンチを招くことなく90分を大過なくプレーした。これには、ポスタコグルー監督も「相手ボールになった時はいつでも我々のディフェンス陣が素晴らしい仕事をして、相手には仕事をさせなかった」と語ったように、DF陣の連携面も向上してきている。何よりも無失点の“クリーンシート”がその証左だ。
サッカルーズは、この自国開催の大会を2戦目で早くも決勝トーナメント進出を決めた。次戦は17日、同じくグループリーグ突破を決めている韓国とブリスベンで対戦する。その試合はグループの順位を決める大事な試合であると同時に、優勝候補の一角である相手との対戦で、今の自分たちの立ち位置を測る絶好の機会となる。
“In Ange we trust.” かつてポスタコグルーがブリスベン・ロアを指揮した時期にサポーターが良く掲げていた横断幕の文句を、このアジアカップでの2試合を見ていて思い出した。今のサッカルーズのスタイルと質を維持できれば、このチームはトーナメントのできるだけ高いところまで到達する可能性は充分にある。オーストラリアの人々は、ここはもうアンジ・ポスタコグルーという信念の監督を信じるしかない。果たして信じる人は救われるのか――。
決勝トーナメントをどこまで勝ち上がっていくのか、好調のサッカルーズへの期待と注目は、高まるばかりだ。
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