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代表 10年前

“In Ange we trust.” 信念の監督、アンジ・ポスタコグルーが確立したサッカルーズ・スタイル

text by 植松久隆 photo by Getty Images

上出来の前半。期待に応えた選手達

 この日、試合が最初に動いたのは前半27分。最初の得点は監督の先発起用に応えたマッカイだった。相手陣内の左コーナーキックをDFトレント・セインスベリーが頭で合わせたところを、ゴール前に詰めていたマッカイがつま先で合わせて先制。

 さらに前半30分、MFマッシモ・ルオンゴの縦パスにするりと抜けだした、この日左サイドを主戦場にしたロビー・クルーズが冷静にゴールにボールを流し込み、2点目を挙げる。

 前半のアディショナルタイムに入って、右サイドから上がったクロスに反応したエースFWティム・ケーヒルがペナルティ・エリア内で倒されるもその後ろに走り込んでいたミリガンが上手く併せてゴール。と思えたが、この日の主審の佐藤隆治はミリガンのゴールを認めず、直前のケーヒルへのファールでPKを宣告。

 これには試合中継のコメンテーターを務めた元代表選手のアンディ・ハーパーも「ここ最近でも最も意味不明なジャッジ」だと首を傾げたが、そのPKをミリガンが冷静に決めて前半を3-0で折り返した。

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