オーストラリア移籍間近の高萩洋次郎【写真:Getty Images】
サンフレッチェ広島を退団することが濃厚と報じられていた日本代表MF高萩洋次郎の移籍先がまもなく決まりそうだ。
オーストラリアの新聞『オーストラリアン』は14日、ウェスタンシドニー・ワンダラーズが高萩の獲得に迫っていると報じた。
トニー・ポポビッチ監督の構想外となって、1月の退団が決定的なブラジル人MFヴィトール・サバの後釜として高萩を迎え入れることを希望しているという。
同クラブの関係者は「あとは契約へのサインを残すのみ」と、まもなく移籍が決定することを明かしている。
また、ウェスタンシドニーは今冬に5、6人の放出を検討しており、前述のサバに加え、セイ・アデレケ、ダニエル・マレン、クワベナ・アッピアーらは移籍先を探すよう通達されていると同紙は伝えている。
さらに、エースのトミ・ユリッチも退団するようだ。13日に行われたAFCアジアカップの試合でゴールを挙げたオーストラリア期待の本格ストライカーは、中国スーパーリーグの上海申花移籍が間近となっている。
今年4月末に契約が切れる同選手は200万豪ドル(約1億9000万円)の移籍金で1月に中国へ渡り、年俸200万豪ドルとボーナスを合わせて最大年俸400万豪ドル(約3億8000万円)の契約を結ぶと見られている。
ACL連覇へ向けて川崎フロンターレの田中裕介をはじめ、13日には元オーストラリアU-19代表FWケレム・ブラットとニューカッスル・ジェッツ所属の左SBサム・ギャラウェイの獲得を発表していたウェスタンシドニー。
リーグ戦では未勝利で最下位に沈んでおり、このタイミングでのエース退団は大きな影響を及ぼしそうだ。
そして、高萩にはかつて創設間もないクラブをけん引した小野伸二のように、熱いサポーターたちの心を揺さぶるような活躍が期待される。
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