ジュール・リメFIFA会長(1930年当時)によって引き渡されるトロフィー【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は13日、盗難によって失われた初代W杯優勝トロフィー「ジュール・リメ杯」の初期の台座が発見されたと公表した。
英『BBC』をはじめとした複数メディアが報じたところによれば、台座は1930年大会と1934年大会で使われた2つで、高さ10cmほどのラピスラズリ製。チューリッヒにあるFIFAの地下保管庫から発見された。
これらは実際にトロフィーに取り付けられたものではなく、傷がついて交換されたものとのことだが、オリジナルと同じものとのことだ。
FIFAミュージアムのクリエイティブ・ダイレクターを務めるデイビド・オーセル氏は『AP通信』に「オリジナルの台座はブラジルで失われたと思っていた」と語り、今回の発見が全くの予想外だったことを明かしている。
オリジナルのトロフィーは1970年に3度目のW杯優勝を果たしたブラジルが永久保持の権利を有していたが、1983年に盗難に遭い、未だ発見されていない。
この2つの台座は現在チューリッヒに建設中で、来年3月に開館予定のFIFA世界フットボール博物館に展示される予定となっている。
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