パレスチナ戦先発11人中8人が高校サッカー出身
彼ら星稜コンビを筆頭に、今のアギーレジャパンには高校サッカー出身者が多い。
パレスチナ戦のスタメンを見ても、川島永嗣(リエージュ)が浦和東、森重真人(FC東京)が広島皆実、長友佑都(インテル)が東福岡、長谷部誠(フランクフルト)が藤枝東、遠藤が鹿児島実業、本田が星稜、乾貴士が野洲、岡崎が滝川第二と先発11人中8人が高校出身だ。
若い世代の柴崎岳、昌子源、植田直通の鹿島アントラーズトリオもそれぞれ青森山田、米子北、大津。プロを目指す少年たちがJリーグの下部組織を重視する傾向が年々、高まっている現在でも、高校サッカー魂は健在だと言っていい。
「高校から沢山の代表選手が生まれている理由はよく分からないし、その傾向にあるのは僕たちも不思議です。だけど、高校で鍛えるべきところで鍛えられたり、規律だったりを植え付けられたことが、代表で生かされるところは少なからずあると思います」と豊田は客観的に分析していた。
ガンバ大阪ジュニアユースからユースに上がれず、プロを目指して星稜で再起を賭けた本田、地元クラブのFC小松から高校へ行って頭抜けた身体能力を武器にのし上がった豊田と、彼ら2人の辿ってきた道は全く異なるが、星稜での3年間がタフで逞しいメンタリティを作ったのは間違いない。
今回のアジアカップはその星稜魂を遺憾なく発揮する場所。本田はレギュラーの右FW、豊田はジョーカー的な点取り屋として起用される場面が多いだろうが、それぞれにゴールという結果を残して、日本を再びアジアの頂点へと導くことが期待される。
まずはイラク戦。高校サッカーで培った強靭な精神力が2連勝への道を切り開くはずだ。
【了】
フットボールチャンネルfacebookはこちら→
フットボールチャンネルTwitterはこちら→