母校・星稜高の快挙を心から喜ぶ本田と豊田
その本田は前日の試合後、12日の高校サッカー選手権大会で母校・星稜高校が全国制覇を成し遂げたことを心から喜んでいた。
「我々(自分と豊田陽平=鳥栖)もそうですけど、星稜卒業生がちゃんと結果を出してやってかないとダメかなと。それが恩返しになると思うんで、とりあえず先生にはおめでとうと言いたいです」と興奮冷めやらぬ様子でコメントしていた。
その本田以上に母校の後輩たちから刺激を受けたのが、1学年先輩の豊田だ。「僕も圭佑以上に嬉しいなと。圭佑は(選手権)3位ですから、悔しい思いをしていると思うけど、僕はそこにもたどり着けずに終わっているし、ましてや今年、佐賀牛を贈ったメンバーが優勝してくれたわけですから。
すごく感慨深いものもありますし、よくぞやってくれたと。でも来年以降がまた怖いなと。また(佐賀牛を)贈り続けないといけないんじゃないかという不安もありながらなので」と彼は冗談を交えながらも喜びを口にした。
この日、豊田には、大会前に交通事故に遭って采配を振るえなかった河崎護監督から直電が入ったという。
「練習に来る前にホテルに電話があって、少し話させてもらいましたけど、声が聞けて僕自身も力になった。退院も近いみたいですから、もう少しゆっくり休んでまた先生の仕事を全うしてもらいたいと思います」と彼はしみじみと語っていた。
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