大役を務めるミリガン。元J選手の動きに注目
監督自身も12日の会見で「(オマーン戦に)出場させる選手は、初戦で見せた良いテンポやインテンシティを確実に発揮できるのかどうかをきちんと見極めていきたい」と発言。マッシモ・ルオンゴを筆頭にしたクウェート戦で出来の良かった攻撃陣の顔ぶれをいじってくる可能性は低い。となると、やはりミリガンがアンカーとして中盤の底で汗をかくことになると見るのが一番自然だ。
Jリーグでプレーして日本のファンにもお馴染みのミリガンだが、オーストラリア代表が臨む大きな大会では、なかなか思うような活躍ができずにきた。そんな本人は、久々に掴んだ“大役”にモチベーションも高い。彼のアンカーとしての働きがチームの出来に直結するだけに、その動きには大いに注目したい。
今回の相手のオマーンといえば、サッカルーズにとっては、W杯ブラジル大会の最終予選のホーム&アウェー2戦ともに引き分けた“難敵”のイメージが強い。2012年6月アウェーでの対戦はスコアレス・ドロー、2013年3月のホームでの対戦は2点を先行されるも何とか追いついてのドローという結果で、いずれも非常に苦しい試合だった。今回のメンバーで当時を知るのは、ケーヒル、ジェディナク、ミリガン、クルーズといった中堅以上の選手9名だけ。その他の14名は、オマーンとの対戦経験もないだけに、苦手イメージはさほどでもないのだろうか。
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