「相手との差がありすぎて紅白戦のような感じ」
日本代表は12日、アジア杯グループステージ初戦でパレスチナ代表と対戦し、4-0で勝利を収めた。
この試合について、現地オーストラリアで取材するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に話を聞いた。
――アギーレ監督は、先発メンバーにGK川島、DF酒井高、吉田、森重、長友、MF長谷部、遠藤、香川、FW本田、岡崎、乾を起用しました。
「思ったより手堅い。パレスチナはこの大会で最も弱いチームだけど、アギーレはリスクを負わなかったね」
――立ち上がりから日本がペースを握り、8分に遠藤が先制ゴールを決めました。パレスチナの印象はいかがですか?
「少し緊張しているみたい。アジアカップのデビュー戦だからね。彼らは初めてこの舞台に立つ。そして相手は王者」
――彼らにとっては厳しい条件ですね。では、日本はいかがでしょうか?
「相手との差がありすぎて紅白戦のような感じ。フィジカルコンディションはまずまずだけど、パスの精度がまだまだ。あまり繋げていない」
――パスがつながらないのは、強風の影響もあるのでは?
「それは絶対にある。記者席にも邪魔! チームシートが飛んでなくなりそう…」
――本田圭佑の調子はどうでしょうか?
「FKの威力はあったね。相変わらずオフターゲットだけど…。香川も本田も悪くはないけど、ゲームをコントロールできていない。この相手には支配し続けなきゃ」
――では、調子の良さそうな選手は?
「長友。相手は弱いけど、彼の攻撃への貢献は大きい」
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