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ドルトムント、後半再浮上へ。冬期合宿のテーマは「ゲーゲン・プレッシグに基づく中盤の再構築」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「彼は物事を進展させてしかるべきだろう」

 目下のところ、ドルトムントのチーム編成における変化は、このカンプルのみに留まっている。ドイツ生まれのスロベニア人は、ブロンドの派手なヘアスタイルとは裏腹に、決してビッグ・ネームとは言えない。

「BVBは降格争いにハマっている(キッカー紙)」状況で、なぜカンプルなのだろうか。

 12日付のキッカー紙は、「BVBは降格争いにハマっているが、新参者ケビン・カンプル(24)は今や一つ夢を実現した」として、カンプルを大きく取り上げている。中ではラ・マンガでカンプルが出席した記者会見のやり取りも収録されている。

――ボルシア・ドルトムントの特殊なプレー・スタイルへの適応について。

 カンプル「ドルトムントは僕に良く合っている。BVBはゲーゲン・プレッシング―ボールロストの後での素早いボール奪取に則っており、そしてスペースと素早いフィニッシュを求めている。そのスタイルは僕にぴったり合う。だから僕はここで良い助けとなると信じているよ」

 またドルトムントの指揮官クロップは新たに獲得したカンプルについて、12日付のルール地方の地元紙レヴィア・シュポルトに対して次のように述べている。

 クロップ「彼の活気と準備によって、彼は奇跡を成し遂げなければならないことはないが、しかし彼は物事を進展させてしかるべきだろう」

 ドルトムントの2列目に焦点を当ててみると、ロイスは戻ってきたが、香川真司は日本代表としてアジアカップ、オーバメヤンはガボン代表としてアフリカ・カップに参加することでチームを離脱している。

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