豪州メディアでは選手個人については香川真司について評価が高かった【写真:Getty Images】
現地12日、日本代表はアジアカップ初戦でパレスチナ代表と対戦。4-0と快勝した。この勝利を現地はどう伝えたのか?
試合会場となったニューカッスルの地元紙『ニューカッスル・ヘラルド』紙は一面に遠藤保仁と酒井高徳が抱き合う写真を全面で掲載。注目度の高さをうかがわせた。
大きく「Japanease」と書かれた見出しはスペルミスではなく「ease=楽」という単語と「日本」とつなげたもの。日本にとって楽な試合だったことを表現。「王者がスタイルを披露し、(スタジアムのある)ハンター地方にアジアカップフィーバーがきた」と伝えた。
本文では主に「前回王者は今年も優勝候補であることを証明した」、「一方的な試合だったが、ファンは喜び、パレスチナのファンもお祝いムードだった。日本のスター選手の活躍を期待して来た15000人を満足させた」などのように日本の強さやファンについての言及が目立った。
また、「サムライブルーはテクニカルなサッカーを披露。アジアカップのライバルである豪州、韓国、イランにとって注目すべきパフォーマンスだった」とも。これら優勝候補に比べて日本はやや好調な滑り出しだったことを示唆した。
選手個人については香川真司について評価が高かった。「3得点に絡み、球際のエネルギーが常にパレスチナ守備陣を試しているかのようで混乱を与えていた。彼のパフォーマンスだけでチケットの元はとれた」としている。
ただ、地元でそこまで日本に関心が高いわけではない。同紙は「2011年のチャンピオン“HONDA”と言えば、今日プレーした前回のアジアカップMVPの本田圭佑でなく、ケーシー・ストーナーをみなが思っている。他の選手は名前も知らないかもしれない」と、自国出身で2011年にロードレース世界選手権MotoGPクラス王者であり、“チーム・ホンダ”所属のレーサーを引き合いに出した。
またこの地方は「アンダードッグを好む」傾向があるという。それもあり、当日の応援はパレスチナ一色。同紙も「試合のハイライトは後半のアディショナルタイム。パレスチナがシュート4本を連続セーブ。DFのクリアに大きな拍手が贈られた」と締めくくった。
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