日本が次節対戦するイラクはヨルダンに完封勝利を収めた【写真:Getty Images】
アジア杯は12日、日本と同じグループDに所属するヨルダン対イラクがブリスベンスタジアムで行われ、日本が次節対戦するイラクが1-0で勝利した。
前半は2007年の大会優勝国であるFIFAランキング114位のイラクが、93位のヨルダンに対して58.4%とポゼッション率を高めて試合を優位に進めるも、両チームに目立ったチャンスは訪れず。
07年大会で得点王にしてMVPを受賞したキャプテンFWユーニス・マフムードは無所属が続いているせいか、前線で消える場面が多く、時折やってくるチャンスにもキレがない様子だった。1トップに入るも動き出しが少なく、63分にFWアーメド・ヤシーンと交代でベンチに下がった。
後半も膠着した展開が続いたが、試合を動かしたのはイラク。英3部スウィンドンでプレーするボランチのMFヤースル・カシムがペナルティエリア中央のやや右からドリブルでゴール前まで侵入すると、ヨルダンディフェンスのマークの受け渡しがルーズになり、そのまま左足を振り抜いてイラクが先制点を奪った。
ヨルダンは84分、左サイドを突破したイラクのMFサード・アブドゥラミールにファウルを犯したDFバニ・ヤシーンが2枚目のイエローカードで退場し、万事休す。
残り10人でビハインド追うこととなったが、試合はそのまま終了。イラクが初戦を白星で飾った。
イラクの注目はこの試合右サイドで先発出場したMFアムジェド・カラフ。身長は168cmと上背はないが、中東特有のスピードと独特のリズムが持ち味の23歳だ。
イラクの攻撃は右サイドのカラフとDFワリード・サリムのコンビが起点となり、そこにトップ下のMFアラー・アブドゥルザフラが絡むとチャンスを迎える場面が多かった。
守ってはセンターバックのDFアーメド・イブラヒムがイラクディフェンスを統率。ヨルダンの攻撃を跳ね返し続け、完封勝利に貢献した。
次節イラクと対戦する日本は、マッチアップすると思われるDF長友佑都が攻撃の起点となるカラフを抑えられるかがキーポイントとなるだろう。チャンスの大半が生まれる右サイドを抑えることができれば、イラクの攻撃力は半減するはずだ。
日本は16日、この試合が行われたブリスベンスタジアムでグループリーグ突破をかけてイラクと対戦する。
【了】
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