本田復帰までおよそ3戦、サイドの再構築は必須
後半45分のスタッツを見ると、支配率トリノの67.5%に対してミランは32.5%。シュート数でも17本に対して2本と圧倒的に攻め込まれていたことが分かる。
それでも、ミランは逆転を許さず勝ち点1を手にした。同点弾の直前にFWメネズに替えてDFアレックスを投入するなど、インザーギ監督は徹底した守備固めに出た。
もちろん、チーム合計でわずか13得点しか挙げていないトリノの乏しい得点力に救われた部分は大きい。それでも、“なりふり構わず”勝ち点を欲したことで10人ながら1ポイントを獲得したことは成功といえるだろう。
その立役者となったのは、モントリーボとデ・ヨングの中盤だった。
パフォーマンス・スコアを見ると、モントリーボはチームトップの36点で、デ・ヨングは同2位の35点。さらにその内訳をみると、攻撃面ではモントリーボが3点でデ・ヨングは0点と両者ともにほぼ貢献できなかった。
それでも、守備面ではモントリーボが39点でデ・ヨングは30点の高評価。中盤の2人によってこの1ポイントはもたらされた。
日本代表が順調に勝ち進めば、本田が復帰するまであとアタランタ、ラツィオ、パルマの3戦。アタランタとパルマは低調なシーズンを送っているだけになんとしても勝ち点3を手にしたい。
中盤は問題ない。それだけに、サイドの再構築は必須だ。
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