優勝候補が優勝する難しさ
ザッケローニ前監督から“真のキャプテン”と呼ばれ、アギーレ監督にも「経験が豊富で、ピッチの内外でチームを安定させる存在」と信頼される長谷部。川島や本田など当時の厳しい戦いを経験している選手と協力しながら、チームをまとめていくはずだ。
「この大会に限らず短期決戦は初戦の大事さを感じます」と語る長谷部は初戦からしっかり入ることの重要性を強調しながら「昨日のオーストラリア戦を見ていても先制されて、ああいう形になると難しい」と開幕戦を観て、あらためて初戦の難しさを感じたようだ。
試合は生き物であり、どれだけ高い意識を持って入ったつもりでも、アクシデント的な形やミスから失点してしまうこともある。そうした状況でチームを落ち着かせ、勝利に向かわせることができるか。順調に得点を重ねて完勝で勝ち点3を獲得できれば理想だが、いざ厳しい戦いになった時に、苦しい状況から立て直すメンタリティも求められてくる。
「自分たちの立場を考えると優勝は目標になりますし、周りからは優勝を期待された中で優勝する難しさを他の大陸と比べてどうか分からないですけど、まあ優勝するだろうと言われているチームが優勝する難しさがある中で優勝している。そういう意味ではここで自分たちがしっかり1戦1戦やって勝てれば」
思い返せば、優勝した前回も様々な困難があり、その度にチームが結束していった。アジアを制覇することが簡単ではないことを知る長谷部にとっても、前回王者として臨むアジアカップは新たな冒険になる。
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