低迷から悲願達成へと歩みだしたサッカルーズ
この試合のプレビューで、「サッカルーズがV字回復を成し遂げるには、ピッチ上で『結果』と『内容』の二つの実りを得なければならない」という趣旨のことを書いた。この日の試合内容は、前半の不用意な失点を除けば、取り立てて批判するような材料は無かった。いつも以上に良くボールが回り、公式スタッツでは59.4%とあるポゼッションももう少しあったのではと思わせるほどだった。試合を通じて520のパスを繰り出し、その成功率も85.4%とかなり高い。
ホームでの快勝、ケーヒルを含む4人が得点を決め「ケーヒル依存症」から脱却できたこと、上記のような実際的な試合内容などを総合的に勘案してポスタコグルー改革が正しい方向性で一定の成果を上げつつあることが明確になった試合で、サッカルーズは「結果」と「内容」の2つの果実を得ることができた。
ここしばらくの低迷からの捲土重来の端緒となるであろうこの試合の出来を継続できれば、自国開催の大会でのサッカルーズの“再生”とその先の“悲願”達成の2つのより大きな果実が実るのも夢ではなくなってきたのではないだろうか。
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