期待される“ヒーロー”の出現
ザッケローニ前監督時代は、キャプテンの長谷部誠が「当日まで誰が出るか分からない」と語るほど、練習中はあまりレギュラーとサブを分けなかったが、アギーレ監督は基本的にレギュラーを固定している。ただし、練習そのものをレギュラーとサブで分けているわけではなく、同じ練習や紅白戦の中でマッチアップさせながら、チーム全体の意識を高めている。
アクシデントが無い限り、予想されるスタメンで開幕を迎えることになるだろうが、最終的には現時点でサブと見られる選手の活躍が勝負を決める可能性が高い。前回の準々決勝では右サイドバックで初先発した伊野波雅彦が周囲の選手もびっくりするような値千金のゴールを決め、決勝では延長後半の4分から出場した李が劇的なゴールを決め、日本を優勝に導いた。
連覇が期待される今回も試合中に何が起こるか分からないが、山あり谷ありであることは容易に想像できる。だからこそ“救世主”や“ヒーロー”の存在がクローズアップされてくるわけだが、現時点では全ての選手がその候補と言っていいだろう。そのためにも23人がしっかり準備して大会に臨んでいくことが重要になる。
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