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日本代表 10年前

武藤? 小林? アジアカップ連覇に必要な日替わりヒーローの出現

text by 河治良幸 photo by Getty Images

複数のポジションをこなす武藤「レギュラーを脅かす」

 現時点でサブからの出場が予想される武藤嘉紀も「とにかくレギュラーを脅かすようなプレーをしないといけないですし、そうしないと出場できないと思うので、そこは毎回毎回のプレーが勝負だと思います」と意気込みを語る。

 現在は主力組の左ウィングには主に乾貴士が入っており、武藤は前線の複数のポジションを試されている。「私は複数のポジションができる選手を好む」と語っているアギーレ監督のコンセプトから考えれば、ベンチスタートから流れを変える存在として期待されているはずだ。

 理想はスタメンで90分出ることだろうが、武藤のスピードと積極的なドリブル、狙い澄ましたシュートは膠着した状況で発揮されやすい。守備を固める相手をこじ開ける仕掛けは重要な武器になるはずだが、もちろんストライカーとしてゴールを決めることが最大の仕事になる。
 
 武藤にFC東京U-18の先輩でもある李忠成の前回決勝でのゴールについて聞くと「自分も結果を残したい。日に日に気持ちが強くなっていて、早く試合がしたいですし、試合に出て満足するのではなく、そこで結果を残したい」と開幕に向けて気持ちを高めている。

 その武藤とサブ組のウィングとして練習に励む小林悠も「今は試合に出るメンバーで合わせていかないといけないと思うし、僕はそれに賛成」と前置きしながら「サブだけど自分をどうアピールするかだと思う」と気を引き締めている。

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