同点ゴールを決めたティム・ケーヒル【写真:Getty Images】
メルボルンでの開幕戦、オーストラリアは1トップにベテランのケーヒル、ウィングにクルーズとレッキー、インサイドハーフにルオンゴとトロイージ、中盤の底にジェディナク、DFにフラニッチ、スピラノビッチ、セインズバリー、ベヒチ、GKはライアンという11人でクウェートを迎え撃つ。
試合は序盤から予想外の展開に。8分、コーナーキックからアル・ファデルのゴールでクウェートが先制に成功する。オーストラリア有利と見られていた中で、大会最初のゴールを挙げた。
しかし、オーストラリアは落ち着いて対処する。時折クウェートにチャンスを作られながらもクルーズやトロイージを中心にチャンスを作っていく。
すると33分、エリア内を深くえぐったルオンゴがゴール前にラストパスを送ると、フリーになっていたケーヒルが落ち着いて蹴りこんで同点ゴールを獲得。頼れるエースの力で試合を振り出しに戻した。
さらにオーストラリアは45分、ケーヒルの得点をアシストしたルオンゴがフラニッチの左足クロスに見事なヘディングで合わせてついに逆転に成功。前半を1点差で折り返した。
後半に入り、自陣に引いてゴール前を固めるクウェートに対して攻めあぐねながらも、果敢にアタックを続けるオーストラリアに努力の実る瞬間がやってくる。
61分、右サイドからエリア内に侵入したクルーズが倒されてPKを獲得。それをキャプテンのジェディナクが落ち着いてゴール右隅に決めて3-1と点差を2に広げた。
その後、足が止まりはじめたクウェートに対し、ケーヒルとの交代で投入されたユーリッチやAリーグ得点ランキング首位のバーンズらが次々にゴールへ襲い掛かる。
そして後半アディショナルタイムにトロイージがダメ押しの4点目を叩き込み、オーストラリアが4-1の圧勝でクウェートとの開幕戦を制した。
【了】