昨年夏にリバプールからバルセロナへ移籍したウルグアイ代表FWルイス・スアレスが今季、古巣だけでなく新天地をも大混乱に陥れる元凶となっている事が明らかとなった。7日の英紙『ミラー』が報じた。
リバプールが今季不振に陥った大きな要因の一つにスアレスが抜けた穴を埋められなかったことが挙げられるが、意外な事実が判明した。
ミラーが算出した統計によると、スアレスが在籍した2011年2月から2014年5月までの期間中、スアレスが出場した試合の勝率は48%で、出場しなかった試合の勝率は61%と、不在時の成績の方が上回っていたという。勝率はシーズンを重ねるごとに上昇したが、奇しくも同じ事象が新天地のバルセロナでも起こっている。
今季、バルセロナでスアレスがプレーした試合の勝ち点率は59%で、プレーしなかった試合の同率は92%と、驚愕の事実が浮かび上がった。
スアレスはブラジル・ワールドカップで起こした「噛みつき事件」の出場停止処分が解けた10月25日にバルセロナでデビューしたが、史上最強とまで期待されたスアレス、ネイマール(ブラジル代表)、リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)の3トップが噛み合っているとは言い難い。
現にスアレスのデビュー前までのメッシのアシスト数は7回を記録していたが、デビュー以降は0回となっている。
さらに奇妙なことに、年が明けてバルセロナは強化担当部長アンドニ・スビサレッタ氏を解任。直後には側近のカルレス・プジョルまでもが電撃辞任した。それに伴って解任報道が浮上しているルイス・エンリケ監督との不仲説が取りざたされたメッシまでもが自身のインスタグラムで移籍先として浮上しているチェルシーをフォローし始めるなど、不協和音が鳴り響いている。
この一連の騒動の原因がスアレスにあるかどうかは不明だが、少なくともチームへの適応不足が結果に影響していることは確かだろう。
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