グラスゴー・レンジャーズのサポーター【写真：Getty Images】
スコットランドで最多優勝の名門グラスゴー・レンジャーズが再び破産の危機にあるという。7日のドイツ紙『ビルド+』が伝えている。
スコットランド・プレミアリーグ54回、国内カップ60回の優勝をほこり、欧州チャンピオンズカップ制覇の経験もあるレンジャーズだが、2012年に多額の負債により破産を申請。その結果4部相当のリーグまで降格となった。
それでも1シーズンで3部に昇格。4部の最終戦では4万9000人もの観衆がスタジアムに詰めかけたという。
3部リーグでも大きな問題は無く、同様に1シーズンで2部に昇格。2014-15シーズンの現在は2部で戦っている。
しかし、通常週給が50ポンド（約9000円）と言われる選手の中で、グラスゴーの選手たちは5000ポンド（約90万円）。そのため、財政が圧迫されているようだ。
さらに2015年1月現在、2部リーグで2位につけているものの1位との差は13ポイント。アリー・マッコイスト監督を解任したが、840万ポンド（約15億1200万円）の違約金を支払う必要があるという。
財政難は深刻で、4月1日までに830万ポンド（約14億9400万円）の支払いが出来なければ再び破産の可能性もあるそうだ。
それ以外にも多数の問題を抱えるグラスゴーは、昇格の前にまず財政基盤を安定させる必要がある。
現地時間2月1日にはカップ戦でセルティックと激突する。400回目となる世界最古のダービー”オールドファーム”だが、立場は大きく違う対戦となってしまった。
【了】
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