トーレスをスタメン起用したシメオネ監督【写真:Getty Images】
スペインの国王杯が行われ、アトレティコ・マドリーはホームでレアル・マドリーと対戦した。
この試合の注目はフェルナンド・トーレス。チェルチとのトレードで古巣へ帰還し、復帰直後のこの日、シメオネ監督が明言していた通りいきなりスタメンに名を連ねた。
マドリーはロナウド、アトレティコはマンジュキッチ、アルダ、コケがベンチスタートとなった。互いに攻守の切り替えが速く、マドリーが高速カウンターに出ようとするとアトレティコも素早く対応。ボールはマドリーが持つも、展開は全くの互角と言える。
トーレスはディフェンスラインの裏を突こうとギリギリのところにいる。オフサイドも増えるが、相手としては嫌な存在だろう。
スリリングな前半が終わって迎えた後半、試合が動き出す。58分、セルヒオ・ラモスのファウルでアトレティコがPKを獲得すると、ラウール・ガルシアがゴール右隅へ決めて先制に成功。
直後の59分、アトレティコはトーレスに代えてコケを投入。復帰戦となったトーレスは、やや気合が空回りしていたが、精力的にピッチを駆けていた。
ビハインドを背負ったマドリーも63分、ハメス・ロドリゲスに代えてクリスティアーノ・ロナウドを投入し勝負に出る。さらに75分にはアトレティコがマンジュキッチを、マドリーはヘセ・ロドリゲスをピッチに送り出す。
互いに攻撃のカードを切る中、スコアを動かしたのはまたもアトレティコ。76分、CKからホセ・ヒメネスがドンピシャのヘディングシュートを放ち2-0とした。
その後もリードしているアトレティコは最後まで集中力を切らさず、強度のある守備で相手を止めた。試合はそのまま終了し、2-0でアトレティコが勝利した。
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