ハビエル・アギーレ監督【写真:Getty Images】
日本代表は7日、オーストラリア東部セスノックでアジア杯事前合宿を行った。
ハビエル・アギーレ監督は、この日の練習ではサイドからのクロスによる得点パターンの確立を重視した。
実際、4日に行われたオークランド・シティ(ニュージーランド)との練習試合後には「(この試合のテーマは)早くボールを動かすこととクロスを上げること。得点は2つともクロスからスタートしたものだった。そういうところはさらに上げていかないといけない」と語っていた。
さらに、FW岡崎慎司も同試合後に「うまくクロスから崩してっていうのは結構あったと思う」と指揮官の意図を感じ取っていた様子だった。
そして、7日の練習後、報道陣の取材に応じたDF酒井高徳は、これまでの日本代表には見られなかったサイド攻撃への意識について「僕は大事だと思う。DFをやっていてクロスが上がってくる時のボールは難しいし、そういう時に得点チャンスが増える」と歓迎。
さらに、「世界を戦ってきている監督だと思うんで、日本を見てそこが世界の中で日本の足りないところなのかなと感じたのかもしれない。自分はどちらかというと、その意見には賛成かな」とアギーレ監督の考えに理解を示した。
一方で、MF香川真司は「クロスをただ単に上げるのも嫌だし、かといって中から取られるのもリスクが高い。自分たちの判断でベストな選択をしなきゃいけない」と、あくまでも状況を冷静に見極めて正しい判断をする必要性を強調した。
それでも「ただ、センタリングを上げることは悪くないし、精度の高いクロスを持っている選手もいる。その分、中の枚数をもっと増やしていく必要があると思う」と複数の攻撃パターンを持つことの重要性を語った。
これまで、ザッケローニ監督の下で中央突破に磨きをかけてきた日本代表。アギーレ監督が「日本の足りない要素」として取り組む“サイドからのクロス攻撃”がサムライブルーを新たな次元へ押し上げるのだろうか。
【了】
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