右サイドが生み出したチャンスは0
さらに、ボナベントゥーラに代わって右ウイングを務めたチェルチの評価は25分間で8点。78分には左足でシュートを放つなど、可能性を感じさせるプレーはあったものの、まだまだ未知数。
アトレティコで満足な出場機会を得られず、チーム合流間もない状況で多くを望むのは酷だが、チームにとってはゆっくりフィットするのを待っている時間などない。
『Squawka.com』によると、この試合でボナベントゥーラとチェルチの右ウイングとラミとアバーテ(74分に交代)の右SBが90分間で生み出したチャンス数は0。右サイドは全く機能せず、両者ともに「本田の穴を埋めた」とは言えない内容となった。
また、チーム全体を見てもこの試合は今季ワーストを争う内容となってしまった。
試合後のスタッツを見ると、支配率で63.6%対36.4%。パス成功本数でも395本対197本、アタッキングサードでのパス数でも149本対79本、CK本数では9本対1本、シュート本数は13本対8本、クロス本数では24本対7本、チャンスメイク数で10回対6回とすべての面で圧倒。
それでも、1-2で敗戦を喫し、チーム全体のパフォーマンス・スコアではミランの100点に対してサッスオーロは142点。さらに、その詳細を見ると、攻撃面ではミランの76点に対してサッスオーロは120点。守備面では同16点に対して121点と大きな差がついた。
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