ヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン王子【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)の副会長を務めるヨルダンの王子で、同国サッカー協会の会長でもあるアリ・ビン・アル・フセイン王子が6日、今年5月に行われるFIFA会長選挙への立候補を表明した。
自身のツイッターで「FIFA会長に立候補するために私の意思を発表しています」と切り出したアル・フセイン王子。
そして「いまこそ議論を呼ぶ経営方法から離れ、競技に戻るべき時だと信じているから」と立候補の理由を説明している。
「サービス組織や倫理的な手本として、運営組織に透明性や優れた統治能力があることが世界的なゲームをするに値する」と主張し、内部が腐敗しているFIFAの現状を嘆く。
最後に「この発言は美しいスポーツ、フットボールのためであってFIFAのためではない」と記して締めくくった。
アル・フセイン王子はアジアでの女子サッカー普及に大きな貢献をしたことで知られ、ムスリムの女性が試合中に「ヒジャブ」(イスラム教徒の女性が頭を覆うために巻く布)を着用することを許可するようFIFAに提案した人物でもある。
5月のFIFA会長選には5期目の再任を狙う現会長のゼップ・ブラッター氏と、2005年までFIFAの事務総長を務めたジェローム・シャンパーニュ氏が立候補を表明。アル・フセイン王子で3人目だ。
他に、2022年カタールW杯招致においてFIFAの現地視察とその報告書執筆を担当したハロルド・マイネニコルス氏も立候補を検討していると報じられている。
同氏に関してはカタール大会招致における不正に関与したとの疑惑もあり、今後の動向が注目されている。
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