辛抱と忍耐の先に輝かしい結果を
本田も香川の苦悩に理解を示していた。
「真司は運動量があるんでね。走る距離が長くなるのはしょうがないけど、チームが押し込めた時にはヤットさんや真司のポジションは逆にフリーになり得る。試合展開によるんじゃないかと思います。
打ち合いみたいになると、どうしてもあのポジションは守備の期待が大きくなってくる。そのへんは真司自身にとっても我慢だと思うし、本人も分かっていると思うけど守備能力も要求される。フィジカルの強さも要求される。
それを本人がポジティブに捉えながら取り組んでチームの力になれるように頑張っているんじゃないかと思います」と、本田は自分たちが主導権を握る戦いをすることが、香川の得点能力を生かすカギになると指摘していた。
アジアとの戦いではそれが可能だろう。もちろん今回のオークランド・シティのように守備に多くの人数を割いてきたら、スペースがなくなって簡単にはゴール前へ侵入できなくなるが、そういう状況こそ知恵の見せどころだ。
「そういう相手にどこまで辛抱強く戦ってチャンスを奪いきれるか、アジアで戦ううえでその課題はつねにある。そんなに簡単にうまくいくとも思っていないんで、チームとして90分通してしっかり戦うことが大事だと思います」という言葉通り、香川には辛抱と忍耐の先に輝かしい結果をつかんでほしいものだ。
【了】
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