Jリーグも警戒するべき“外資の危険”
日本のマンチェスター・シティのファンはランパードの契約“延長”を喜んでいるかもしれないが、マリノスのサポーターは不安な気持ちを抱くかもしれない。
マリノスの株を約20%保有しているCFGは、今年の夏までに日本法人を設立し、株式の過半数を取得するように動いている。経済的に苦しんでいるJリーグには良い刺激と受け止められる反面、クラブのアイデンティも左右される可能性が少なくない。
実はCFGの“不誠意”は過去にもある。昨夏、NYCFCと契約を絡んだダビド・ビジャは同グループが運営権を持っているAリーグのメルボルン・シティFCに期間付き移籍。10試合に出場する予定だったが、わずか4試合に出場し、ニューヨークに戻った。
このような背景から、CFGの外資が入るマリノスやJリーグはメルボルンとニューヨークの例をじっくりと考えるべきだ。20年以上積み重ねてきたマリノスの歴史やアイデンティをどうやって守るべきなのか、考えなければならないだろう。
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