MLSとNYCFCが舐められた? 「無契約」の失格
「(ランパードは)スター選手で、シティに彼が貢献することは驚きではない」とNYCFCのスポーツ・ディレクターである元アメリカ代表のクラウディオ・レイナは評価する。「イングランドでの契約が終わり次第、渡米し、NYCFCのフルメンバーとしてプレーできる」
しかし、7月に発表されてから“本クラブの選手”としてNYCFCの公式サイトで紹介されたランパードは、実際にMLSと契約を結んでいなかったという。31日にBBCのデイビッド・オルンスティーン記者が個人のツイッターでその衝撃的な事実を明らかにして、様々なメディアもクラブ関係者に確認をとった。
契約の状態は複雑だ。ランパードとシティは、いわゆる“ローン”という形ではなく、フリーエージェントとして短期間の契約にサインをした。
その契約には12月末に“打ち切る条件”も入っていたが、これは1月にNYCFCに“戻る”ことを想定したということだ。
ところが、シティでプレーし続けることが発表された。それは“延長”ではなくて、そのフリーエージェントの契約条件を解除したというものだった。
この一連の流れを考えると、MLSとNYCFCはもしかしてランパードと契約を結んでいなかった“裏事情”もある可能性が高い。「舐められた」と憤るアメリカのファンは多い。
【次ページ】サポーターからの怒声、クレームも