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日本代表 10年前

「結果出なければ自分の責任」。岡崎が抱く“前でやり切る覚悟”。アジア制覇へ、エースの意地と誇り

text by 元川悦子 photo by Getty Images

韓国人からの刺激。強い気持ちを持つ必要性

「結果出なければ自分の責任」。岡崎が抱く“前でやり切る覚悟”。アジア制覇へ、エースの意地と誇り
ゴールを喜ぶ岡崎慎司とク・ジャチョル【写真:Getty Images】

 それだけ今大会に向けて強い覚悟を持てるのも、マインツのチームメート、ク・ジャチョルとパク・チュホとのいい意味で刺激し合っているからだ。彼ら3人は常日頃からピッチ外での行動を共にするほど仲がいいが、日韓両国の代表となれば話は別。

 韓国人の2人は日本に対するライバル意識は特別だ。それはク・ジャチョルが2012年ロンドン五輪3位決定戦で挙げたゴール、パク・チュホが今年9月のアジア大会準々決勝で見せた鬼気迫るパフォーマンスを見ても明らかだ。

「韓国人が強いなと思うのは、全然負けるっていう気持ちがない。いつも勝つって気持ちでいること。俺らも強い気持ちを持ってやってかないといけない。彼らは俺らが相手だろうと試合が始まったら勝たなきゃいけないって感じだし、心のどっかに『チームメートだし』みたいな気持ちもない。もちろんプレッシャーもあるだろうけど、そういう気迫を超えるのは俺らの勝ちたい気持ちだと思う。2人と話していると強くそう思います」

 その韓国とぶつかるのは準決勝以降。日本はまずパレスチナ、イラク、ヨルダンからなるD組を突破し、イランやカタールなど強豪国がひしめく死のC組を突破した相手を準々決勝で撃破しなくてはならない。

 その突破口を開く力を岡崎は持っている。そして、前回大会では本田圭佑(ミラン)が手にしたMVPを今回は奪取する可能性は十分にある。今の岡崎には、4年前にはなかったエースストライカーとしての意地と誇りがある。

【了】

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