岡崎が意識した90分間の集中力
香川真司も2シーズンぶりに古巣のボルシア・ドルトムントへ復帰し、10人以上の日本人選手がプレーするドイツ・ブンデスリーガ。チャンピオンズリーグ(CL)に出場している内田篤人(シャルケ)や香川にスポットライトが当たりがちだが、今季前半戦で最も活躍したのは、何と言っても岡崎慎司(マインツ)だ。
リーグ戦17試合中、欠場は9月26日のホッフェンハイム戦1試合のみ。それ以外は全試合フル出場を果たし、8ゴールをマークした。香川が1点、清武弘嗣(ハノーファー)が3点にとどまる中、この数字はまさに驚異的だ。
「この半年に関しては、満足は全くしてないけど、監督の期待に応えられて、ずっとフルで1トップで使ってもらえた。あれだけ毎回フルで使ってもらえるのはチーム状況もあるけど異常だと思う(苦笑)。たいがいは悪くなってきたら変えられるし、点をほしかったら新しい選手を使いたいとなる。
それでも自分が『点取れるんじゃないか』って思われたのは、スタートダッシュが利いていたと思う。最初の5試合で5点取ったし、しかも後半の最後の方(試合終盤)に取ることが多かった。『あいつは最後まで集中している』って見てもらえたと。
僕もそれを意識していたし、絶対に90分の中で決めどころがあると思ってプレーしてきた。実際にそれを決めた時は勝利に貢献できた」と岡崎はブンデス得点王争いに堂々と参戦している要因を自分なりに分析する。
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