2得点で勝利に貢献したステファン・エル・シャーラウィ【写真:Getty Images】
ウィンターブレイク中のミランとレアル・マドリーによるドバイ・フットボールチャレンジが30日に行われ、4-2でミランが勝利を収めた。
レアル・マドリーはC・ロナウドがキャプテンとして先発出場し、周囲をリーグ戦で比較的出番の少ないメンバーが固める。
一方のミランはモントリーボやメネズ、エル・シャーラウィといったリーグ戦でも多くの試合に出場した選手たちがスタメンに名を連ねた。
ゆったりとしたペースで試合は進み、24分に思わぬ形でミランが先制に成功する。24分、ナチョのバックパスを掻っ攫ったメネズがGKナバスをかわして無人のゴールに流し込んだ。
組織の完成度でマドリーを翻弄するミランは27分、少ないタッチで右サイドのボナベントゥーラに繋ぎ、エリア内にクロス。このボールはナバスに弾かれるも、こぼれ球をモントリーボが強烈なボレーシュート。しかし、このシュートもナバスの好セーブに防がれた。
そして31分、メクセスの中央突破からボナベントゥーラに繋ぎ、最後はエル・シャーラウィがゴール左隅を射抜く見事なミドルシュートでミランが追加点を手にした。
マドリーもやられてばかりでは収まらない。35分、自陣ゴール前の攻防からカウンターを繰り出し、10秒もかからずC・ロナウドがフィニッシュ。2失点目の直後、1点差に迫る。
後半開始から両チームともメンバーを大きく変更。マドリーがベンゼマやベイル、ハメス・ロドリゲス、カシージャスら主力を投入した一方で、ミランはポーリ、パッツィーニ、ザッカルドといったベンチメンバーを投入した。
しかし、追加点はミラン。48分、ポーリとの連携でフリーになったエル・シャーラウィがニアサイドに狙いすましたシュートを蹴りこみ、再び2点差とする。
さらにミランは73分、ニアンのクロスにパッツィーニが頭で合わせて4-1に。ヨーロッパ王者マドリーを圧倒する。
ボールを持ってゴールを狙うマドリーだが、相変わらずペースが上がらない。そんな中、83分にエリア内でナチョが倒されPKを獲得。そのPKをベンゼマが豪快に決めて再び2点差に迫った。
スポンサーの前で負けるわけにはいかないマドリーは終盤怒涛の攻めでミランゴールに襲い掛かるも、反撃及ばず。
アンチェロッティとインザーギの師弟対決は“弟子”のインザーギに軍配が上がった。
この試合の勝利はミランにとって大きな1勝に違いない。リーグ再開初戦のサッスオーロ戦に大きく弾みをつけた。
敗れたマドリーは1月4日に4位バレンシアとの一戦を控えている。この敗戦がリーグ戦に影響するのか、後半戦も目が離せない。
【了】