「新たな4年という意味で、新しいスタートを切りたい」
香川は4年前のアジアカップ(カタール)で初めてエースナンバー10を背負い、その重圧に苦しんだ。大会序盤は思うようにゴールに直結するプレーが出せず、苦悩の連続だった。
準々決勝・カタール戦の大爆発でようやく「点の取れる新たな10番像」という理想像に近づいたかに見えたが、準決勝・韓国戦で右足第5中足骨を骨折。決勝・オーストラリア戦に出ることなく帰国を余儀なくされた。
そういう苦い経験を繰り返してはいけない。八百長問題があろうがなかろうか、4年に一度のビッグトーナメントで再浮上のきっかけをつかむことが、香川にとっての最重要テーマに違いないのだ。
「新たな4年という意味で、新しいスタートを切りたい。自分が変わったことをピッチの上で証明したい」と強調した10番は果たしてオーストラリアの地で爆発できるのか。
アジアカップに行けば、海外のメディアからも八百長問題が騒がれるはず。そんな物々しい雰囲気でも冷静さと本来のパフォーマンスを保てる強靭なメンタリティをぜひ見せてほしいものだ。
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