本田が語る自身の課題
「このポジションで数字を出さないと生き残っていけないということを考えたら、やっぱり最後のゴール前でもらう質、もらい方、味方が出すか出さないか。
1、2本のチャンスを、きっちりマークが付かれているとものにできてないのが、この10試合くらいだと思うんですよ。決めてた時と決めてないときの差は、フリーだったかフリーじゃないかなんですね。フリーじゃない状況は今後もつづくわけなんで、警戒されてるんで。
でもそこでどう工夫…、工夫っていうか個人的な戦術、個人技ですよね、左足で打つのか、右足で打つのかを含めて、ヘディングで点を決めるのか。そのマークを一瞬どう外すのか。
いくつか駆け引きのやり方はありますけど、それは練習から取り組んでますし。あと、まあ味方がもう少し僕を理解出来れば取れてたなっていう場面も10試合振り返ればいくつかあったんで」
味方とのコンビネーションから、マークを外してフィニッシュに至るまでの個人技まで、一連のプレイをどう修正するべきか、本人の中では具体的なイメージが描けているようである。
「これを乗り越えれば、例えば他のリーグや他のチームに行ったら、こんなに苦労することなく点もとれると思う」と彼は語る。あとは練習で磨いたものを、どう実戦で発揮するかだ。
しばらく本田はミランを離れることになるが、アジアカップもまた半年間所属クラブで磨いたものを発揮する場だ。リーグ戦で相手の良さを潰してくる厳しい組織守備に対峙することがどう彼を変えているのか、アジアの舞台でいかにゴールを取れるようになるのか。16試合6ゴールという前半戦の成績の意味が、オーストラリアで計られる。
【了】
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