期待を胸に移籍も低迷するチームで構想外
まだ、国内リーグ戦は前期を終了していないが、選手は一時的なクリスマス休暇に入り、今年もまたシーズンの前半を振り返る時期がやってきた。
今季、2014年の前半を振り返った時、個人的に非常に残念だったのは、夏の移籍期間に1部に昇格したコルドバにやってきた日本人選手、ハーフナー・マイクが活躍できなかったことだ。
コルドバは42年ぶりの1部昇格を決め、10-11シーズンまでオランダでフィテッセを率いていたアルベルト・フェレールがチームを率いており、11-12シーズンからそのフィテッセで活躍していたハーフナーの実力を買って、今夏の目玉として獲得を決めた。
スペイン移籍はハーフナーの夢であり、まだ外国人枠が埋まっていなかったコルドバからオファーがあった時は、殆ど考えずにその話に飛びついたと本人も話していた。
鉄を熱いうちに打たないことには、外国人枠はすぐに埋まり、あっという間にチャンスは逃げていってしまう。せっかく手にしたチャンスをふいにすることを恐れたハーフナーの決断は早かった。
シーズン当初、リーガへの期待にあふれていたハーフナーに取材し、対決を楽しみにしている選手はいるかと尋ねたところ、スペインリーグともあれば、どのチームと戦っても代表選手がいるから…と言いつつも「同い年のレオ・メッシ」との対戦を心待ちにしていると笑顔で答えていた。
だが、今年最後のカンプ・ノウで行なわれたコルドバ戦の召集リストにハーフナー・マイクの名前はなかった。
アルベルト・フェレールがコルドバで成績を出せず解任となり、現在はフェレールに代わってジュキッチがチームを率いているが、ハーフナーは全くジュキッチの構想外のようだ。