レッドブル社の買収で強豪クラブに発展
ここ数年ヨーロッパを席巻しているクラブとはどこだろうか。レアル・マドリー、バルセロナ、チェルシー、バイエルン・ミュンヘン、PSG…と多くの名前が出てくる一方、ピッチ内で大きなインパクトを残しているクラブがある。小国オーストリアのレッドブル・ザルツブルクだ。
前身となるクラブは1933年に設立されたが、2000年代に入って深刻な財政難に陥り、一時期はクラブ存続の危機にも瀕した。しかし、2005年にレッドブル社が買収してからは状況が一変。その後の9シーズンで一度もリーグ3位以下に終わったことがなく、今季も首位を独走している。
また、バイエルン・ミュンヘンと提携関係にあり、両者の絆は非常に深い。過去には元ドイツ代表のトーマス・リンケやアレクサンダー・ツィックラー、現クロアチア代表監督のニコ・コヴァチが選手として在籍し、ローター・マテウス氏が監督を務めたこともあった。
2007年からの数年間、元日本代表の宮本恒靖氏や三都主アレサンドロも在籍していたため、日本ではそこそこ名の知れたクラブと言える。そして今回、セレッソ大阪の南野拓実が移籍濃厚とされ、再び注目を浴びているのだ。
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