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本田圭佑 10年前

データで見る本田の前半戦総括。8節以降激増したバックパスと枠内シュート率。 後半戦復調の鍵は?

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

多くの面で消極的だった8節以降

データで見る本田の前半戦総括。8節以降激増したバックパスと枠内シュート率。 後半戦復調の鍵は?
第7節までの本田は、積極的かつ強引にでも縦にパスを入れ、シュートを放ち、得点を決めてきた【写真:Getty Images】

 守備面での項目を見ると、インターセプト回数はほぼ同数ながら、クリア本数は4本から7本に上昇。より低い位置まで降りて守備に力を割いているようだ。

 まとめると、第7節までの本田は、積極的かつ強引にでも縦にパスを入れ、シュートを放ち、得点を決めてきた。ところが、第8節以降は相手のマークが厳しくなったこともあるが、慎重にバックパスでつなぎ、確実に枠内に打てる場面でのみシュートを放ち、攻撃ではなく守備のパフォーマンスを上げていった。

 その慎重な姿勢は、PKやCKなどセットプレー時にチームの決まりとはいえ、メネズやモントリーボにあっさりと譲る姿にも反映しているのではないだろうか。

 マークが厳しくともパスを縦に入れ、多少難しい位置や態勢からでも強引にシュートを放ってほしい。3本中3本を枠に飛ばして無得点より、10本中1本を枠に飛ばして1得点の方が価値がある。

 日本を代表するプレイヤーとして、ミランの背番号10として、脇役として守備に貢献する姿よりも攻撃で主役となる姿が見たい。

 1月に開幕するアジア杯、そしてクラブ帰還後の2月から合流するセリエA後半戦での復調の鍵は「積極性」と「強引さ」にあるだろう。メネズにボールを渡さず、FKを叩き込んだ第6節キエーボ戦のような。

【了】

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