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本田圭佑 10年前

データで見る本田の前半戦総括。8節以降激増したバックパスと枠内シュート率。 後半戦復調の鍵は?

ミランでの2季目、本田圭佑は昨季後半から大きくパフォーマンスを向上して前半戦を終えた。しかし、得点を量産した7節までと無得点続きだった8節以降と二極化した。その要因をデータで分析する。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

攻撃面でも守備面でも大きく改善した今季前半

データで見る本田の前半戦総括。8節以降激増したバックパスと枠内シュート率。 後半戦復調の鍵は?
表1:昨シーズン後半と今シーズン前半の比較

 16試合出場(15先発)、6得点、3アシスト。ACミランでの2季目を迎えた本田圭佑の今シーズン前半戦の成績だ。

 14試合出場(12先発)、1得点、2アシスト。こちらは、シーズン途中の加入となった昨シーズン後半戦の成績。この数字を見比べただけでも本田のパフォーマンスが大きく向上し、成績も目に見えて改善されたことが分かる。

 では、昨シーズン後半と今シーズン前半では、具体的にどのような変化があったのだろうか?

 データサイト『Squawka.com』が掲載するデータから、本田圭佑のパフォーマンスを分析してみよう。主な項目を表1にまとめた。

 まず、攻撃・守備・ポゼッションでの評価を数値化した「パフォーマンススコア」では、昨季後半の156から今季前半は428と、約2.74倍も上昇した。この428という評価は、ジェレミー・メネズの434に次いでチーム2位の高評価だったことから貢献度の高さが伺える。

 さらに、この各3項目の評価を見てみると、昨季後半は攻撃137.78、守備7.76、ポゼッション10.69だったのに対して、今季前半は攻撃385.87、守備126.12、ポゼッション-83.73となっている。

 やはり今季前半は、攻撃面でも守備面にでも大幅に改善された。ポゼッションに関してはマイナス評価となったが、今季から指揮をとるインザーギ監督がカウンターを中心とした戦術を採用しているため、見方を変えればチームの戦術に適応しているとも言える。むしろ貢献度は大きいということだろう。

 シュートに関する項目でも変化は一目瞭然。昨季後半と今季前半ともに18本と同じシュート本数ながら、枠内シュート数は4本と13本。率にして約3.27倍もの差が生まれた。1得点から6得点という向上も納得の結果となった。

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