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香川真司 10年前

ドルトムントはサイクルの終焉を迎えたのか? バイエルンとの比較から浮き彫りとなった低迷の要因

text by 本田千尋 photo by Getty Images

約1年半前と変化のないDFライン

 特にレヴァンドフスキの離脱は、チームの根幹を揺るがすものとなったことは、今季前半戦のドルトムントを見れば明らかだ。しかし、キー・プレイヤーの離脱、ドルトムントの低迷の要因はそれだけなのだろうか。

 少しさかのぼること、最下位で迎えた第14節ホッフェンハイム戦の前に、4日付のキッカー紙は「ウェンブリー・ラインの再生?」という見出しで、フンメルスの復帰によって、ピシュチェク、スボティチ、シュメルツァーとともに12-13のCL決勝を戦ったDFラインが再び結成される、といったことを報じた。

 そして「ウェンブリー・ライン」は復活して、ホッフェンハイムに無失点で勝利している。しかし、少し穿った見方をしてしまえば、約1年半前のCL決勝からDFラインは変わっていない、ということにもなる。

 12-13CL決勝時のバイエルンのDFラインを見ると、アラバ、ダンテ、ボアテング、ラーム、となっている。前半戦最後となったマインツ戦のバイエルンのDFラインを見ると、ラフィーニャ、ボアテング、ダンテ、ベルナト、である。

 バイエルンのDFラインの変化で興味深いのは、1年半前に比べて、ベルナト、の名が入っていることだ。今季よりバイエルンに加入したベルナトは、特にウィングバックとして、3バックを導入したペップ・バイエルンの戦術上の変化の象徴と言えるだろう。

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