チェルシーのモウリーニョ監督【写真:Getty Images】
チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は出場機会の少ない選手にも忍耐力を求めている。21日の英紙『ガーディアン』のウェブサイトが監督のコメントを伝えている。
今季のチェルシーは、昨季アトレティコ・マドリーでリーガエスパニョーラを制したブラジル代表のフィリペ・ルイス、ワールドカップ優勝メンバーのドイツ代表アンドレ・シュールレやチェコ代表ペトル・チェフといった実力者でさえ、ベンチに置かざるを得ない状況にある。
そうした状況ついて、モウリーニョは「誰もがチームの為に犠牲を払う覚悟が出来ていると思うよ。チームのために全てを捧げ、チームのことを考えている。誰も自分勝手になっていない。これは私がチームに望んでいる姿勢だ」と、自身の考えを明かしている。たとえ出場機会が少なくても、チームの為には、その境遇を受け入れる事も必要であると主張した。
チェフ、F・ルイスなどは出場停止や負傷で離脱した選手の穴を埋め、レギュラーを務める選手たちと比べても遜色ない活躍を披露。それでも出場機会を得られる保証はない。
指揮官は「選手たちが常に満足していられるような秘訣はない。(出場機会がなければ)彼らは満足しないだろうし、イライラもする。辛抱強くなることも必要だろう。しかし、トップレベルで成功するためにはこれが現実だ」と、あくまで冷静。「常に満足している必要はない。彼らはプロフェッショナルなんだ。個人よりもチームが重要」と、選手に対し厳しい姿勢を貫いている。
「マーク・シュウォーツァーは(今季)1分たりとも出場していない。だが、彼はしっかりと準備をしているから、明日プレーしろと言われれば問題なく出来るはずだ」
充実した選手層を誇り、プレミアリーグで首位を走るチェルシー。現地時間の22日にはアウェイでストークと対戦する。
【了】