低迷するサッカルーズに現地メディアも皮肉
豪州の最新FIFAランキング(12月18日発表)は、アジアで10番目の100位となり、史上最低を更新した先月(102位)から2つ上げたものの低空飛行が続く。その発表後には、現地の新聞に「豪州、“センチュリー”を達成」という見出しが新聞に躍った。これは、今、シーズン真っ盛りのクリケット用語でバットマンが100点を記録することに引っかけての皮肉だ。
もちろん、FIFAランキングが必ずしも各国代表の実力を正しく数値化して表せないことは常識だ。しかし、ひとつの目安としてサッカー界で認知されているのも事実で、一概に軽視してしまうのは危険だ。実は、今回の豪州は最新のランキングに関わる集計期間に試合をしていないにも関わらず、ランキングが微増だが上がった。そのことが幾つかの自虐ネタ的な記事になっている。
その中で、フットボール・ポータルの『ザ・ワールド・ゲーム(TWG)』の専属コラムニストのトム・フィンドリーが書いた「サッカルーズがFIFAランクを上げる9つの更なる方法」というコラムが面白かったので、要約の上で取り上げよう。
そのコラムでは、サッカルーズが実際に実行した「試合をしない」というものに加え、さらに9つのランキングを上げる方法を提案している。ここでは、あまりにくだらないものと、オージー以外には響かない内輪ネタを除いた幾つかを列記しておく。
●アジア杯への参加を取りやめろ。
●来年3月のドイツとの親善試合をキャンセルしろ。
●いつも、アジア杯の予備登録選手並みの数の選手を招集して、「このメンバーのすべてが揃えば、豪州はそこそこイケるよね」と思わせろ。
●今回、ランキングが跳ね上がった国々の共通点は国旗に緑が使われているので、それに
あやかって、国旗を緑を含むデザインに変更しろ。
そして、最後の極めつけは「オセアニアに戻ろう」とある。確かに、この全てを実際に行えば、間違いなくランキングは上がる。しかし、残念ながら、自国開催のアジアカップがすぐそこという状況下では、リストのいずれも実現不能なのは明らかだ。