「チームとして向上していかなければならない」
アルメロの退場により、交代を余儀なくされた本田圭佑。今までの試合でも、退場者が出た場合に交代を命じられるのが彼だったが、今回もその例にもれなかったということだ。
インザーギ監督は、試合後の記者会見の中で「本田はいいプレイをしてくれていたが、アルメロが退場したために代えざるを得なかった」と説明。
そして本田のプレイに対し「後半はボールを全く失わず、(相手にとって)危険な存在になっていたと思う」と評価し、「当然(アジアカップで)不在になれば堪えることになるだろう。この前半戦のパフォーマンスは、本当に信じられないものだったのだから」と語っていた。
何が堪えるといえば、やはり攻守両面にわたる働きぶりだろう。実際今日の試合でもインターセプトは3回、中盤のイーブンボールに対する反応も早い。
またインザーギ監督のコメント通り後半は後方からのパスをしっかりと収め、力強くキープして繋いだり、またファウルをゲットしたりしていた。
レプッブリカ紙のエンリコ・クロー記者は「確かに影響は大きくなると思う。現在のような戦術を取ってから守備は固くなったし、もはや1点しか取られていないのだから」と語る。
インザーギ監督は「我われがシーズン前、どこから出発したかを考えて欲しい。そして今日、ローマ相手に無失点だった」と胸を張った。
もっとも「我われはミランなので、今日のドローは何もやっていなかったに等しいとも言える。まだまだチームとして向上していかなければならない」と攻撃に対する反省の弁も忘れなかった。
これからおよそ1ヶ月、ミランは本田を失うことになる。その状態でミランは攻守のバランスをどう補うか、そして本田自身もどう成長を果たしてミランに還元をもたらすのだろうか。
なおホームで相手を攻略できなかったガルシア監督は「ゴールが奪えなかった。相手はほぼ11人で自陣に引いていい守備をしていたことに対し、我われの攻撃には創造性が欠けた。引いた相手にはとにかく点を取らなければ、何も起こりはしない」とチームの拙攻ぶりを嘆いた。
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