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本田圭佑 10年前

必然だった0-0。丸腰で戦ったミランとローマ。守備で貢献も攻撃で“武器”になれなかった本田

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

守備面で大きく貢献した本田

 まず、ミランはローマの攻撃を封じるために後方でブロックを形成し、自陣バイタルエリアでは本田やメネズら前線の選手も下りて2、3人でローマの選手をはめ込んだ。

 元来ポゼッション力に長けるローマだが、この試合では攻撃の核ともいえるピアニッチが累積警告で不在ということもあってミランの守備を崩し切ることができなかった。

 それでも、左WGのジェルビーニョが度々突破を仕掛けてゴール前に迫った。ジェルビーニョと右WGのフロレンツィが頻繁にポジションを入れ替えながら攻め込むため、ミランのサイドは守備に労力を費やし、生命線ともいえるサイド攻撃は鳴りを潜めてしまった。

 右SBのボネーラは90分を通してクロスなし。アルメロは70分でピッチから締め出されてしまった。

 ボネーラと右サイドでコンビを組む本田圭佑も同様。守備面で無失点に大きく貢献したものの、攻撃面では結果を出せず。これで9戦連続無得点となった。

 もちろん、本田はストライカーではないので得点が全てではない。実際、データサイト『Who Scored.com』のレーティングでは7.1と高い評価を与えられた。

 また、データサイト『Squaeka.com』によるパフォーマンス・スコア(攻撃、守備、ポゼッションの評価)では、攻撃7点、守備18点、ポゼッション-9点という評価だった。

 ポゼッションは、ミランのカウンターを狙うスタイルの影響もあるため仕方ないが、やはり攻撃面よりも守備面での貢献が高く評価されていたことがわかる。

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