「ボールの受け手を潰す」「ギンターの裏を狙う」
最下位のチームにとっても、ドルトムントは戦い易い相手だったようだ。
2014年12月20日、ブンデスリーガ第17節、16位ドルトムントはアウェイで18位ブレーメンと対戦する。
ドルトムントの対ブレーメン戦の先発メンバーは次のとおり。布陣は4-1-4-1である。
【GK】ランゲラク、【DF】右SBピシュチェク、右CBギンター、左CBフンメルス、左SBシュメルツァー、【MF】ボランチにケール、2列目は右からオーバメヤン、ギュンドアン、キルヒ、グロスクロイツ、【FW】インモービレ。香川真司はベンチからのスタートとなった。
ドルトムントを相手にブレーメンが取った手段は、主に2つとなる。1つ目は、ワントップのインモービレ、またはギュンドアンにボールが入ったところを潰すこと。
2つ目は、右CBギンターの裏を狙うこと。その2つの点と点をカウンターで繋いで、ゴールという目的を目指す。このような戦略を遂行するために、引いて構えることは、もはやドルトムント対策として常套化している。
最下位だったこともあってか、ブレーメンはこのシンプルな作戦に徹することが出来たようだ。
3分、早くもブレーメンが先制に成功する。ローレンツェンがギンターを左に釣って空けたスペースに、フンメルスの背後から抜け出したゼルケが決める。0-1。ドルトムントは窮地に立たされる。
今季これまで16戦を終えて、0-1のビハインドを覆した試しがない。前例がないのであれば、新例を作ればいいだけのことなのだが、そのための新しい攻撃パターンを確立する時間が、今のドルトムントには無い。