パダーボルン戦と同じ過ちを繰り返す
まるで別人のようだった。「ゴールを決めることが批判に対する何よりの答えだ」という言葉通りの、インモービレのゴールによって2-1とし、ドルトムントは勝利をほぼ手中にしたかに見えた。しかし終了間際、ナウドに同点弾を叩き込まれてしまう。
2-2のドローに終わった17日のドルトムント対ヴォルフスブルクの激戦の後で、ミックスゾーンに現れたクロップは、すっかり憔悴していた。
もちろん戦いへと赴く闘志こそ失われてはいないが、シーズンが始まった当初、バイエルンとのスーパー・カップを制してペップ・グアルディオラと並んでひな壇に座った時のような、快活な様子は失われている。
ドルトムントの指揮官は、17日付のルール・ナッハリヒテン紙に「最後まで厳しいシーズンのままだろう」とのコメントを残しており、覚悟を固めているようである。
好調の2位が相手ということを考えれば、ドローという結果を前向きに捉えてもいいのかもしれない。しかし85分のCKから同点ゴールのシーンを振り返れば、ナウドは全くのフリーとなっており、やはり不必要な失点だったと言わざるを得ない。
第12節のパダーボルン戦でも同様にCKからザーリックをフリーにして2-2の同点に追いつかれていることを考えれば、同じ過ちを2度繰り返してしまったことになる。
パダーボルン戦の後でツォルクSDは「敗北のようだ」と振り返ったが、相手が2位ということを考えれば、今回のドローは「極めて敗北に近いドロー」ということになるだろうか。
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